Cisco SD-WAN Cloud Interconnect を使用した Megaport Virtual Edge の発表
- Partners , Sd WAN
- 2021年3月31日
Megaport Virtual Edge (MVE) は、SD-WAN プラットフォームでブランチからクラウドへの接続をサポートする、オンデマンド型ネットワーク機能仮想化 (NFV) サービスです。ネットワークの信頼性を高め、プロビジョニング時間を分単位にまで短縮し、接続コストを最適化して、Megaport のグローバル Software Defined Network (SDN) の利点をエッジに近づけます。
昨年 8 月、当社は Megaport Virtual Edge (MVE) の開発を発表しました。MVE は、当社のオンデマンド型ベンダーニュートラル NFV ホスティング サービスです。Cisco SD-WAN のセキュリティ保護されたクラウドスケール アーキテクチャと MVE の相互運用性を可能にするために、Cisco と共同で開発したものです。本日、Cisco は、当社が世界中で展開する Software Defined Network (SDN) で MVE が利用可能になったことを発表しました。これにより、当社のポータルから MVE へのアクセスが容易になり、Cisco SD-WAN および Megaport の顧客はブランチからクラウドへの接続やブランチ間の接続に簡単にアクセスできます。
本日発表されたサービスは、エッジにおけるネットワークを変貌させるものです。MVE を使用すると、Cisco の SD-WAN コントローラー vManage バージョン 20.5 以上を介して、ポイント アンド クリックするだけで、Megaport のグローバル プラットフォーム上で直接、NFV インスタンスをオンデマンドであっという間にスピンアップできます。仮想ルーター、SD-WAN ルーター、その他の将来のネットワーク技術などのネットワーク機能を拡張し、ネットワーク エッジにリアルタイムで近づけることができるようになります。ハードウェアを構築する必要はありません。
MVE の価値
エッジ ネットワーク接続を改善するために、企業やサービス プロバイダーで SD-WAN 技術の採用が急速に進んでいます。Forrester Analytics が最近実施した「Global Business TechnographicsⓇ Network and Telecom Survey 2020」によれば、調査に参加した意思決定者の 82% は、2021 年に組織の最優先事項になるのは SD-WAN であると回答しました。
SD-WAN の採用を後押しする数多くの要因があります。インフラストラクチャ、アプリケーション、モバイルおよび IoT デバイスがデータ センター、パブリック クラウド、ブランチ ロケーションに分散しているため、エンタープライズ ネットワークはこれまでになく複雑化しています。リモート ワークがほぼ一夜にして新しい標準となり、ネットワークに負荷をかけています。ハイブリッド クラウドやマルチクラウド構築の台頭により、ネットワーク設計はさらに複雑化しています。サイバーセキュリティのリスクは、特に公共のインターネット上では、かつてないほど高まっています。
AppDynamics が最近行った調査では、IT 専門家の 89% は「強いプレッシャー」を感じており、技術者の 75% はこれまで以上に複雑な状況に置かれていると答えました。企業は、分散したオフィス、増加の一途を辿るリモート ワーカー、ブランチ ロケーション、デバイス、パートナー、顧客と高速かつ安全にデータを交換する必要があります。つまり、ネットワーク エッジが拡張しており、IT 部門はこのような新しく複雑化した環境を管理するために SD-WAN ソリューションに目を向けています。
エッジ ロケーションで構築された SD-WAN アプライアンスは、エンドツーエンド インターネット接続に依存していますが、これによりパフォーマンス、信頼性、セキュリティに影響が出る可能性があります。MVE を使用すると、当社のグローバル Software Defined Network で SD-WAN アプライアンスのコンピューティング インスタンスをホストできます。データは、ネットワーク上の任意のクラウド サービス プロバイダーへのセキュリティ保護されたプライベート接続を通り、予測できないインターネットを回避し、ミドルマイルおよびラストマイル接続を最適化します。
MVE は、エンタープライズ ネットワークを簡素化し、SD-WAN ソリューションを強化して、ネットワークのパフォーマンス、信頼性、セキュリティを改善する一方、プライベート接続の利用によりデータ転送コストを最大 54% も削減します。追加の機器を設置しなくても、当社のポータルでオンデマンドで MVE を構築できるため、設備投資や運営コストが下がります。クラウド対応エッジ ネットワークをわずか数分で稼働させることができます。
MVE のユーザーは、Megaport のエコシステムにも接続できます。このエコシステムは、360 を超えるサービス プロバイダーと、全世界で 700 以上の対応データ センター (200 以上のクラウド オンランプを含む) から構成され、そのほとんどがニュートラルな Network as a Service プロバイダーです。
現在、MVE は北米、アジア太平洋地域、ヨーロッパにまたがり 11 の大都市圏で利用できます。4 月末には、10 箇所の拠点が追加されます。
MVE を使用して SD-WAN 接続を強化する
MVE と SD-WAN ソリューションを併用すると以下のような利点があります。
- インターネット料金に比べ、クラウドのオンランプへのイグレス料金を削減。
- ジッターとレイテンシーの低減によるパフォーマンスの向上。
- 大手プロバイダーの SD-WAN 技術をサポートするベンダー ニュートラル サービス。
- 局地的接続向けに高度に分散。
- ブランチ ロケーション、データ センター、クラウド プロバイダー、IT サービス間の相互接続をサポートするためのポイント アンド クリックによるネットワーク プロビジョニング。
- 仮想ネットワーク インフラストラクチャおよび相互接続のリアルタイム プロビジョニング。
- ハードウェアの出荷、設置、管理は不要。
- 従来のネットワークを変革するエンドツーエンド ネットワーク プロビジョニングと管理。
- 360 を超えるサービス プロバイダー、700 以上の対応データ センター、200 以上の相互接続ポイントへの安全なマルチクラウド接続。
Cisco SD-WAN Cloud Interconnect
Megaport と Cisco は、SD-WAN コントローラーで Megaport の SDN を使用してオンデマンドのクラウド相互接続をプロビジョニングしたい企業向けに、Cisco SD-WAN Cloud Interconnect と MVE を統合するために提携を結びました。SD-WAN から Megaport へのブリッジを構築することで、信頼性の高いネットワーク パフォーマンス、コストが最適化された接続、プロビジョニング時間の短縮を実現する、 Software-defined Cloud Interconnect ファブリックが可能になります。これにより、企業の IT 部門は、同じ Cisco SD-WAN コントローラーから SD-WAN (オーバーレイ ファブリック) とクラウド相互接続 (アンダーレイ ファブリック) を完全に制御できます。
マルチクラウド アプリケーションを利用するために Cisco SD-WAN を採用した Fortune 500 のグローバル企業は、Cisco SD-WAN Cloud Interconnect と MVE を活用して、クラウド相互接続のオンデマンド プロビジョニングを全世界に展開できます。このアンダーレイ相互接続機能は、SD-WAN オーバーレイに追加され、企業の IT 部門に前例のない制御と可視性をもたらします。
「Cisco と Megaport のコラボレーションにより、顧客は、ダイレクト、高パフォーマンス、ニュートラルな相互接続プラットフォームを介して、Cisco SD-WAN ファブリックをサイトから複数のクラウドへ拡張し、 パフォーマンスとセキュリティを強化 できます 」と語るのは、Cisco エンタープライズ ルーティング、SD-WAN、クラウド ネットワーク製品管理担当副社長の JL Valente 氏です。 「Cisco の新しい SD-WAN Cloud Interconnect と Megaport Virtual Edge を統合することで、Cisco SD-WAN の安全なネットワーク機能と、Megaport によって提供されるプログラム可能な オンデマンド クラウド相互接続を 組み合わせ 、高パフォーマンスのサイトからクラウドへの接続と サイト間 接続のプロビジョニングを 自動化できます。」
MVE と Cisco SD-WAN Cloud Interconnect を組み合わせることの主な利点:
- シンプルなオンデマンド プロビジョニングと管理: vManage および Megaport ポータルがブランチからクラウドへのエンドツーエンド ネットワークの自動化を提供することで、ヒューマン エラーを減らし、接続時間を週単位から分単位まで短縮
- **セキュリティ保護された SD-WAN:**全世界のエンドツーエンド セキュリティ セグメンテーション、SD-WAN を介して実施されるポリシー
- **保証付きの SLA:**クラウドおよび相互接続バックボーンを介して 99.999% の可用性を保証
- **コストの最適化:**クラウド データ エグレス料金を最大 54%、ネットワーク料金を最大 75% 削減
- **可視性の向上:**1500 以上のビジネス アプリケーション (SaaS アプリケーションを含む) を隅から隅まで可視化
これは始まりにしかすぎません
エッジ ネットワーク接続を改善するために、企業とサービス プロバイダーが SD-WAN 技術を急速に採用する中で、当社のプラットフォーム上で世界中の SD-WAN 仮想アプライアンスを簡単に、しかも数分でスピンアップできることは、グローバル企業にとって大きな利点となります。
仮想アプライアンスを Megaport のグローバル Software Defined Network に完全に統合させることで、1 つのワークフローを介して SD-WAN 接続を最適化し、従来の方式に比べてわずかなコストでネットワークおよびアプリケーション全体のパフォーマンスを改善できます。
ベンダー ニュートラル サービスとして、追加の主要 SD-WAN プラットフォームが現在 MVE と統合されています。
ネットワーク エッジの変革は始まったばかりだということです。
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Megaport Virtual Edge の詳細については、megaport.com/mve を参照してください。