NaaS を使用してプロビジョニングを簡素化する方法

NaaS を使用してプロビジョニングを簡素化する方法

2021 年のビジネスには、迅速でシンプルなクラウド プロビジョニングが欠かせません – それを実現する鍵が Network as a Service の導入です。

クラウド サービス プロバイダー (CSP) への接続は、2021 年の欠かせない条件になっています。企業では、グローバル化とリモート化が進む ビジネス オペレーションを改善するために、自動化と革新の推進に努めています。しかしながら、多くの企業では、大手 CSP に接続するために Network as a Service (NaaS) の検討を始めたばかりです。

各プロバイダーに直接接続できるのであれば、なぜ NaaS を使用してクラウドに接続するのでしょうか?これは、極めて有効な質問です。ビジネスにとって重要なハイパースケーラーとの間の中間点のプロビジョニングと管理に時間とリソースを投資するには、論理的で説得力のある理由が必要になるからです。最初は直感的に理解できないかもしれませんが、NaaS を使用して CSP に接続することは、実際には、より簡単でスマート、かつ手頃な価格でクラウド接続のプロビジョニングを行う方法です。

NaaS を使用してクラウド プロビジョニングを効率化し、企業としての長期的視野に立った成功を収める方法をご紹介します。

手作業ではなく、イノベーションに焦点を絞る

Forrester Analytics の「Global Business Technographics® Network And Telecom Survey 2020」によると、Naas の採用を推進する要因は、ビジネスにより大きな柔軟性を提供すること (39%) および IT ネットワーク チームをコアコンピタンスに注力させること (37%) が上位を占めていました。NaaS は、ネットワーク デバイスの構成と管理、セキュリティ管理、容量の需要変動への対応などの手作業に費やされる時間と労力を低減することで、こうした柔軟性を生み出します。クラウド接続の場合、各 CSP との個別の直接接続を管理すると、IT ネットワーク チームが回避しようとしている手作業が生まれ、拡散させてしまいます。

Megaport が委託した Forrester Consulting の『2021 クラウド接続バイヤー ガイド』をダウンロードするには、こちらをクリックしてください。

News Corp は、新聞、雑誌、出版、デジタル メディアを手掛けるオーストラリア有数のメディア企業です。同社の元々のネットワーク セットアップでは、1 つの Direct Connect とインターネットベースの VPN 接続を使用してワークロードを AWS に構築していました。その結果、手作業の繰り返しによりレイテンシーの高いプロビジョニングになってしまいました。ビジネスクリティカルなアプリケーションをホストするためには、より信頼性の高いソリューションが必要でした。

Megaport の Software Defined Network (SDN) を試した結果、News Corp は、必要に応じて大量データを移動するために簡単かつ迅速にスケールアップする機能を使用して、オンデマンドで AWS への迅速なデータ移行のための接続をプロビジョニングできることがわかったのです。現在、この大手メディア企業は、コロケーション データ センターから高パフォーマンス サービスを即時に提供することで、AWS で拡張のために費やしてきた時間を大幅に節約し、ヨーロッパとアメリカで追加のワークロードを運用しています。

News Corp に関する Megaport のケース スタディは、こちらでお読みください。

将来を見据えたクラウド アーキテクチャ

NaaS を CSP 接続に使用することで、今後数年間にわたりビジネスのプロビジョニングを容易にすることに投資するだけではなく、ネットワーク アーキテクチャを必要に応じて簡単に変更し、拡張できるようになります。

Megaport Cloud Router を使用することでプロビジョニングを次のレベルまで高め、より迅速で安全な接続を実現しましょう。Megaport Cloud Router の詳細については、こちらをご覧ください。

Cloudscene は、コロケーション データ センター、CSP、ネットワーク ファブリック向けの世界最大の接続ディレクトリです。そのデータベースには、110 か国にまたがる 6,100 を超えるデータ センターと 5,600 の CSP が含まれます。同社では、アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域に事業が拡大するに伴い、レプリケーションとスケーリングの機能で、高パフォーマンス ウェブサイトとデータベースを 30 日間で構築するという課題に直面していました。

複数のオプションを検討した後、Megaport を介した直接接続を利用して AWS で高パフォーマンス ウェブサイトを開発することにしました。インフラストラクチャ費用を $20,000 も節約しただけではなく、同社の事業が全世界に拡大するに伴い、将来を見据えた継続的なプロビジョニングの容易さからも恩恵を受けたのです。ベンダーに依存しない Megaport の SDN を使って、CSP と 59 秒以内で新しい接続をプロビジョニングできるようになりました。

Cloudscene がどのように接続を変貌させたかの詳細については、同社のケース スタディをお読みください。

時間、コスト、労力を節約する場合でも、ネットワーク アーキテクチャの寿命を延ばす場合でも、NaaS を使用すると企業をクラウドに簡単に接続できます。複雑なマルチクラウドやハイブリッドクラウドのアーキテクチャにおいても、現在はもちろん、成長と拡大に合わせて、お客様のビジネスをサポートします。

クラウド接続ソリューションで何を求めるかの詳細については、Megaport が委託した Forrester Consulting の『2021 クラウド接続バイヤー ガイド』をダウンロードしてください。

関連記事

インターネット接続がビジネスにダメージを与えていますか?

インターネット接続がビジネスにダメージを与えていますか?

クラウドへの接続方法の正しい選択は、ビジネスの成功を左右する可能性があります。では、インターネットの使用を避けるべきですか? それともクラウド ネットワークを利用できますか? クラウドベースのサービスは多くの企業に不可欠であり、いつでもどこでも接続できる仮想オフィスと柔軟性を従業員に提供します。しかし、デジタル相互接続のユースケースが増えるにつれ、_なぜ_クラウドベースのソリューションを企業に取り入れる必要があるのか、という疑問は少なくなり、_どの_タイプのクラウドベース接続を使用すべきか、と考えるようになりつつあります。 パブリッククラウドのネットワークおよび接続方法 (パブリック インターネット) は、ビジネス ワークロードに接続するために最も一般的かつ簡単な方法のひとつとして使用され、多くの企業に人気があります。しかし、必ずしもお客様の企業に最適なオプションと言えるでしょうか? パブリック ネットワークとプライベート ネットワーク まず、パブリック接続とプライベート接続の違いを考えてみましょう。プライベートクラウド ネットワークは、その名のとおり、他の組織と共有されません。プライベートクラウド サービスへのコンピューティング リソースと接続方法はすべて、安全なプライベート ネットワーク経由で提供され、単一ビジネス専用として使用されます。 大企業は独自のネットワーク、データ センター ラックなどを設計、使用する場合がありますが、Network as a Service (NaaS) プロバイダーを通じた既存のプライベート ネットワーク層の活用は、ほとんどの企業にとって、はるかに柔軟かつ手頃な価格のオプションとなっています。 その一方、パブリッククラウド ネットワークには、パブリック インターネットに依存するクラウド プラットフォームと接続方法が使用されます。つまり、それらは異なる顧客や企業間で共有されます。データとアプリケーションは、他の顧客に非表示になりますが、保護はされません。 一見、パブリッククラウド ネットワークは、コスト効率に優れ、簡単にプロビジョニングできるように見えます。しかし、パブリック インターネットのみに依存したビジネス接続の支持に注意を払うべき理由がいくつかあります。 パブリック インターネットの欠点 セキュリティ侵害 クラウドに関して企業が抱える最大の悩みのひとつは、安全性です。クラウドは通常、安全ですが、常に安全な環境を確保することに依存します。しかし、ハッカーやサイバー犯罪者が、プライベート接続よりもより簡単にパブリッククラウドおよび接続パスへ侵入することを防ぐことはできません。 クラウドネイティブのビジネス状況では、クラウド プラットフォームが、多くの個人情報および財務情報を処理します。ただし、データがパブリック ネットワークを通過しなければならない場合、多くの自律システム (AS) パスを通る必要があるため、長時間セキュリティの脅威にさらされることになります。また、エンドツーエンド暗号化や Firewall as a Service (FWaaS) 機能の組み込み無しでは、データの安全を運に任せるしかありません。 情報の漏洩により、顧客対応の問題が生じた場合、お客様のクラウド プロバイダーではなく、お客様のブランドが責任を負わなければなりません。 ネットワークの統合は、サイバー攻撃を回避する重要な要素かもしれません。詳しくはこちらをご覧ください。 コストの上昇 一般的に、パブリッククラウドの全体的なセールスポイントは、コスト効率に優れていることですが、必ずしもそうではありません。当初、パブリッククラウド ソリューションは、コスト効率に優れていたかもしれませんが、そのようなコストは、手に負えなくなる可能性があります。 理由のひとつとして、ほとんどのクラウド プロバイダーがデータをパブリック インターネットに移動するために、プライベート ネットワーク層に移動するよりも高額のエグレス料金を請求します。さらに、低い冗長性と効果の低い災害復旧により、パブリック ネットワーク ユーザーに頻繁なダウンタイムが生じると、大きな損失をもたらす可能性があります。Gartner によると、その額は 1 分あたり 5,600 米ドルにも及びます。この額は、ボトルネックおよびダウンタイムによって生じる生産性の低下を考慮した場合のみに増加します。その額を数か月にわたり、大企業に対してスケーリングすると、非常に高いコストが生じることがわかります。 パブリッククラウドでは、事前の資本コストを必要とせずインスタント アクセスが可能な一方、企業は独自の機器を実装し、代替クラウドベース ソリューションを取り入れることが、より費用対効果の高いオプションであるかどうかを考慮する必要があります。

続きを読む
アクティブ/アクティブ AWS Direct Connect 接続を使用してネットワーク冗長性を実現する

アクティブ/アクティブ AWS Direct Connect 接続を使用してネットワーク冗長性を実現する

ミッションクリティカルなワークロードをクラウドに移動する場合、バックアップが強力な味方になります。

続きを読む
AWS Direct Connect および Transit Gateway のエンタープライズ ガイド

AWS Direct Connect および Transit Gateway のエンタープライズ ガイド

AWS のネットワーク機能の理解が深まるように、Direct Connect および Transit Gateway について説明します。

続きを読む