ケース スタディ - ICE

ICE について

ICE は Fortune 500 にリストされた会社で、金融機関、企業、および政府機関などの広範な顧客層に市場インフラストラクチャ、データ サービスおよびテクノロジー ソリューションを提供します。ICE は、ニューヨーク証券取引所などの規制された市場を運営し、株式の上場や取引、また広範に及ぶデリバティブや主要なアセット クラスの金融証券などの清算を手掛けます。

ICE は、包括的なデータ サービス提供により、世界各地のあらゆる資産クラスにわたる顧客の取引、投資、リスク管理および接続のニーズをサポートします。米国の住宅ローン業界向けの先端的テクノロジー プロバイダーである ICE Mortgage Technology は、申請およびローンの組成から最終決済まで、米国の住宅ローンを変革し、デジタル化するためのテクノロジーおよびインフラストラクチャを提供します。

IGN は、独自およびサードパーティ コンテンツなどを含めた、金融およびコモデティのデータ フローをサポートする広範なデータ ソースに世界的な市場コミュニティを接続し、さらに他の取引所および取引場所に、安全かつ効果的な方法でユニキャスト アクセスを提供します。

重要なポイント

• Megaport ソフトウェア定義ネットワーク (Megaport SDN) を活用した ICE Global Network (IGN) Cloud Connect の発売により、クラウドにデータ アクセスを拡大。
• IGN の目標は、ユニキャスト金融データに対する安全、高パフォーマンス、低レイテンシの接続提供。以前は、パブリック クラウド内でのデータのアクセスは不可。
• IGN を介した ICE Data Services の独自コンテンツの利用範囲を拡大 – 例: ICE Consolidated Feed、ICE ETF Hub、価格および参照データなど。
• セキュリティおよびプライバシーのレベルは、顧客が現地から IGN に接続する際に経験するものと一致。
• 現在、IGN の Cloud Connect サービスを世界的に活用している多くの顧客には、アセット マネージャー、銀行、小口取引、自己勘定取引、監視会社、ソリューション プロバイダー、およびウェルス マネジメント プロバイダーが含まれます。

ケース スタディのスナップショット

同社によるサービスの提供を ICE の自社プライベート ネットワーク以外にも拡大して、クラウド経由による同社のデータへのアクセスを提供するために、ICE は Megaport のサービスを活用して、ICE Data Services 独自のコンテンツと他の市場データへの安全で専用の接続を市場参加者のためにクラウド経由で提供します。IGN Cloud Connect の発売により、ICE は、世界中の有名なクラウド プラットフォームにサービスを拡大しています。

課題

IGN Cloud Connect の発売以前に ICE は、同社の顧客すべてに物理的ポイント オブ プレゼンス経由で IGN 直接接続する必要があるとは限らないことに気付きました。ビジネスクリティカルな ICE のコンテンツおよびサービスのアクセス方法に優れた柔軟性を求める顧客もあれば、サービスに対して以前と同レベルの堅固なセキュリティ、専用の接続、低レイテンシを求める顧客もありました。こうした要件が明らかになるとともに、パブリック クラウド サービスが同社顧客の IT アーキテクチャの根幹となりつつある中、ICE は、データ提供に関する同社商品の一部として、パブリック クラウド環境を活用した商品の構築を検討しました。クラウドベースのアクセスは、特定の IGN アクセス ポイントからと、パブリック クラウドから直接提供するために、ICE Data Services の商品への安全で低レイテンシなアクセスを含む、オンプレミス ソリューションと並行している必要がありました。さらに ICE は、顧客がこの新しいソリューションを比較的迅速かつ容易に採用し、統合できるようにする必要がありました。

「ICE には、顧客のためのセキュリティ、回復性、およびパフォーマンスに対して厳格な要件があります。当社と協働するいずれのプロバイダーも当社の高い基準に合致し、迅速性、選択肢、および網羅範囲を当社の顧客に提供する必要があります。Megaport の SDN は、キャピタル マーケットのニーズにマッチしたプライベートネットワークです。ICE は、Megaport のサービスを IGN Cloud Connect の一部として活用することに満足しています。」

Margaret Niche、グローバル ネットワーク主任、ICE

ソリューション

こうした顧客の要件を満たすために ICE は、IGN Cloud Connect を開発し、発売しました。これにより顧客は、ICE の Consolidated Feed、固定利付債の価格と分析、その他のデータなど、これらすべてをクラウド経由でアクセスできるようになります。この商品には、ICE の主要なロケーションで Megaport SDN の上に構築された、Megaport の仮想クロスコネクト (VXC) と Megaport Cloud Router (MCR) の使用が組み込まれています。結果として IGN Cloud Connect により、ICE の顧客は、有名なクラウド サービス プロバイダーから直接また安全に、複数のデータ フィードとユニキャスト サービスを使用できるようになります。

さらに顧客は、700 か所以上の Megaport 対応データ センターを活用して、世界最高レベルのパブリック クラウドから ICE のデータ サービスにアクセスできるようになりました。

メリット

IGN Cloud Connect が顧客にもたらすメリットには、次が含まれます。

• 世界的網羅 — 顧客は、北米、欧州、アジア太平洋全体で 24 か国にある、700 か所以上の対応可能なデータ センターにアクセスできます。IGN Cloud Connect は Megaport SDN を活用しているため、顧客は、世界中にあるこれらの Megaport 対応ロケーションのいずれからでも IGN に接続できます。この提供内容は、IGN の拠点にコロケーションすることなく、安全かつ低レイテンシで IGN に接続する必要のあるお客様に最適です。
• クラウド プロバイダーに非依存 — ICE Data Services を介して提供される金融データは、AWS、Microsoft Azure、および Google Cloud を含む、いずれのパブリック クラウドからでも利用できます。
• セキュリティ、回復性、およびパフォーマンス — Megaport の SDN は、パブリック インターネットをバイパスする、キャピタル マーケットのニーズにマッチしたプライベート ネットワークです。
• コスト効率性および予測可能性 — 接続の帯域幅使用に月額固定料金を採用しています。
• 市場投入までの時間 — IGN Cloud Connect は、IGN とクラウド プロバイダー間で事前に接続されているため、顧客に接続を数日で提供でき、通常サードパーティ ベンダーに関連したリード タイムを短縮できます。
• 広範なコンテンツのアクセス — ICE Trade (旧 WebICE)、ICE Connect、ICE Chat、eSignal、および ICE ユニキャスト サービス (コピーのドロップおよび注文入力を含む)、サードパーティ ユニキャスト コンテンツ、価格および分析、連続的評価価格、価格および参照データ、および CDS 価格データ、これらすべては IGN Cloud Connect 経由でアクセスできます (適用規約および料金による)。IGN Cloud Connect の顧客は、市場データ配布および双方向注文フローの両方にもアクセスできます。

IGN Cloud Connect は、冗長性および保護のために複数の市場で多様な接続を顧客に提供するとともに、有名なサードパーティ コンテンツ プロバイダーからの複数のデータ フィードおよびユニキャスト サービスにアクセスを提供します。

ユース ケースは次のとおりです。