ケース スタディ: マルチクラウド接続.

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通信業界で世界的マルチクラウド接続の統一アプローチを創出

会社について

通信および技術ソリューションにおいて世界最大手クラスのあるプロバイダーは、法人事業と政府機関の顧客向けに、ハイパースケール クラウド プロバイダーへの簡単でコスト効率に優れた接続を提供する方法を模索していました。同社はおよそ 500 人の従業員を抱えており、年率 2 桁の成長を遂げています。ヘルスケア、金融、小売などのさまざまな業界が含まれる同社の顧客ベースに、優れた品質のサービスを提供するよう注力している同社は、ハイブリッド マルチクラウド要件に対する包括的なソリューションを提供したいと望んでいました。

スナップショット

  • 顧客によるクラウド サービスの選択肢を拡大するとともに、高パフォーマンスなハイブリッド マルチクラウド機能を提供するソリューションの導入。
  • クラウド接続に対する優れた柔軟性および制御性を顧客に提供。
  • 北米全般に及ぶコア ネットワークおよびクラウドの拡張。
  • 顧客に提供するプライベート WAN ごとに要するエンジニアリング、およびプロビジョニングの期間を 45 日から 90 日短縮。
  • 各新規顧客のオンボーディング時のリソースおよびハードウェア コストを 75% 削減。

課題

クラウド サービスの選択: 同社は、顧客が広範なクラウド リソースとアプリケーションを選択できるようにするため、同社のサービス プロバイダーのポートフォリオを利用することを目指しました。また、顧客が希望するロケーションを取得する機能も必要でした。複数のクラウド サービスへの容易なアクセス機能、またハイブリッド要件のためにワークロードをオンプレミスからパブリック クラウド環境に移行する機能が、同社の商品の鍵となります。

プロビジョニングまでの時間: 同社は、プライベート WAN の顧客が迅速また効率的にクラウド アセットにアクセスできるよう支援するための統一アプローチを必要としていました。データ センターにインフラストラクチャを構築し、クラウド サービスに接続する工程には、通常多くの時間を要します。従来のプロバイダーの場合、稼働開始後、接続をプロビジョンするために 4 週間から 6 週間、あるいはそれ以上の時間を要します。同社は、顧客企業が短時間でクラウド接続をセットアップしてプロビジョニングできる代替ソリューションを必要としていました。

セットアップおよびプロビジョニング コスト: 同社には、データ センターに組み込むために、また顧客と各顧客が選択するクラウド プロバイダーの相互接続をプロビジョニングするために、フロント リソース、ハードウェア、およびメンテナンス コストが必要でした。しかし、同社の顧客がより多くのクラウド プロバイダー オプションおよび迅速な接続時間を期待するようになると、この財務モデルは不適当であることがただちに判明しました。

接続の制御: 同社は、顧客に対してより優れたクラウド制御を提供する必要がありました。クラウドへのアクセスに対する複雑なアプローチをシンプルで包括的な工程に変換することに焦点を当てました。エンド ユーザー駆動型のオンデマンド ネットワーク構成が必要でした。

ソリューション

同社は、Megaport と提携して、強力なソフトウェア定義ネットワークを活用した高パフォーマンスなクラウド 接続ソリューションを顧客に提供します。世界有数のクラウド プロバイダーへの高速で柔軟性に富んだ直接アクセスにより、顧客は、事業用に機能に優れたクラウド リソースにすばやく安全にアクセスできるようになります。

Megaport 接続により同社は、1 か所の相互接続ポイントまたは提供された WAN から、オンプレミス環境と複数のクラウド プロバイダー間でクリティカルなワークロードを移動させることができます。これにより、クラウド戦略を管理するための、簡単でコスト効率の良い方法ができました。 この成果は、多数のサービスを取り扱うワンストップ ショップになるという同社の使命に沿うもので、通信およびテクノロジー ソリューションのカスタマイズおよび統合を実現化します。

顧客のために、すばやく展開できる、エンタープライズ グレードのサービス レベルの独自ソリューションを開発することに、当社は誇りを抱いています。Megaport は、これらの価値を共有するパートナーであり、当社が顧客に対して専用のイノベーションを提供するための助けとなっています。

重要なポイント

  • Megaport のクラウド プロバイダーのネットワークが広がるにつれ、同社は、レパートリーにリソースとアプリケーションを追加し、顧客への商品を強化します。
  • 同社は、コア ネットワークおよびクラウドの範囲を北米全体に拡張しており、Megaport Ecosystem に参加することにより、国際的なキャパシティを活用してさらに多くの地域に展開し、潜在的な新規顧客の広範なスコープを開拓できるようになりました。
  • 同社は、顧客に提供するプライベート WAN ごとに要するエンジニアリング、およびプロビジョニングの期間を 45 日から 90 日短縮しました。Megaport の設定にかかった期間はわずか 5 日間で、世界各地の Megaport 対応のロケーションにあるサービス プロバイダーに対して仮想クロス コネクト (VXC) をプロビジョンするのに現在必要な時間は 60 秒未満です。その結果、ビジネス効率が高まり、時間効率の良いオンボードを実現できます。
  • 顧客は、しばしば従来の接続モデルに関連付けられる 4 週間から 6 週間の遅延なしで、リアルタイムにサービスを展開できます。
  • 同社は、各新規顧客のオンボーディング時のリソースおよびハードウェア コストに対する支出を 75% 削減しています。データ センターにハードウェアを組み込むエンジニアリング コストや複数のポート費用の管理、各顧客のクラウド サービスのニーズに対する新しい接続のプロビジョニング管理が不要になりました。その代わり、ポート 1 つおよび必要な帯域幅への支払いのみで、Megaport ネットワーク上の任意のサービス プロバイダーに VXC をプロビジョンできます。
  • 同社は、顧客の接続に対して、優れた柔軟性および制御性を提供できるようになりました。Megaport のオンデマンドによるスケーラブルな帯域幅機能により、使用状況に応じて柔軟性のあるキャパシティを実現しました。同社には現在、顧客の要件に合わせて調整できる、統一されたシンプルな接続ソリューションがあり、顧客にサービスをすばやく効率的に提供できるようになっています。

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今後の計画

  • 同社は、ネットワーク冗長性のために Megaport ソリューションの活用も始めています。同社のデータ センター間の接続をプロビジョニングして、バックアップ コア ネットワークを拡張できます。
  • 同社は、大陸間回線のコミットに関連する高コストおよび時間的制約なしで、世界各地の新規市場へと世界的に対応範囲を拡大しています。
  • Megaport のサービスとしてのネットワーク提供は引き続き、同社の対応範囲拡大に対応し、ネットワーク サービスに対する新規地域を開拓するための、さまざまな経済モデルを提供します。