Newscorp Australia について
News Corp Australia は、シドニーに本社を構える同国の大手メディア企業です。同社のデジタル ニュース サイトでは、毎月 670 万人のユニーク オーディエンスを数えています。ライフスタイル ブランドにおけるマルチプラットフォームのリーダーとして、食品、健康、子育て、スタイル、不動産などに関する News Corp のオンライン メディアのリーチは、毎月 720 万人のオーストラリアに住む方々に及びます。
スナップショット
- AWS への迅速なデータ移行のために、Megaport のソフトウェア定義ネットワーク (SDN) を介して接続をプロビジョン。
- 単一の Direct Connect を介して、40 以上の VPC に仮想クロス コネクト (VXC)、個別の 802.1q VLAN を立ち上げ。
- セグメント化された VPC ワークロードに対する短期連絡の要件、および AWS にもホストされている主要なサードパーティ プロバイダー用として、回復性の優れた接続の必要に対処 (例: MongoDB Atlas)。
- コロケーション データ センター内でサービスをただちに利用できたため、大幅に時間を短縮。
課題
News Corp は、ビジネスクリティカルなコンテンツの出版、分析、および企業財務アプリケーションをホストするために、マルチ VPC ハブ/スポーク アーキテクチャへの迅速なクラウド移行用として回復性に優れた接続を求めていました。
同社は当初、AWS アジア太平洋 (シンガポール) でパイロットを実施後、単一の仮想プライベート クラウド (VPC) を使用して AWS アジア太平洋 (シドニー) にワークロードを展開しました。AWS への接続は回復性に劣っており、単一の Direct Connect およびインターネット ベースの VPN 接続で構成されていました。 同社は、オンプレミス環境から AWS に接続する関連ネットワークをパフォーマンスに優れた Direct Connect ベースのプライベート ネットワークへと、アップグレードする必要がありました。News Corp のプライマリ データ センターは、AWS Direct Connect のエッジと異なるロケーションにあったため、冗長化した Direct Connect にネットワーク サービス プロバイダー (NSP) をリンクする必要がありました。
市場を調べると、NSP には大規模な設備投資が必要であり、帯域幅のサイズおよび量の設定で柔軟性に欠けたモデルであることが判明しました。こうしたオプションは、オンデマンドおよび料金変動性で知られる AWS とは一貫性がありませんでした。
ソリューション
News Corp は、AWS への迅速なデータ移行のために、Megaport のソフトウェア定義ネットワーク (SDN) を介して接続をプロビジョンしました。このネットワーク ソリューションにより、同社は、AWS サービスをオンデマンドで従量課金制により消費し、データの移動量に応じてスケーラブルな帯域幅を拡大縮小できるようになりました。
Megaport のサービスは、News Corp のプライマリ データ センターのコロケーション設備があるシドニーで利用できたため、News Corp からの接続が容易でした。 News Corp のネットワーク チームは、Megaport の包括的なセルフプロビジョニング ポータルにより、単一の Direct Connect を介して、40 以上の VPC に仮想クロス コネクト (VXC)、個別の 802.1q VLAN を立ち上げました。Megaport は、単一の Direct Connect にマップされた個別の VXC ごとに速度の監視および管理ができる機能を提供しました。Megaport の柔軟なサービスにより、チームは、セグメント化された VPC ワークロードに対する短期連絡の要件、および同じく AWS にホストされている主要なサードパーティ プロバイダー用として、回復性の優れた接続の必要にも対処できるようになりました (例: MongoDB Atlas)。
以下のダイアグラムは、News Corp の VPC ごとの一般的な接続パターンを例証するものです。
News Corp が追加した AWS サービスには次が含まれます。Amazon ECS Amazon、Elasticsearch Service、API Gateway、Auto Scaling、AWS Certificate Manager、AWS Lambda、Billing、CloudFormation、CloudFront、CloudTrail、CloudWatch、Data Pipeline、データ移行、Directory Service、DynamoDB、EBS、EC2、EC2、Container Registry、EFS、ElastiCache、Elastic Beanstalk、ELB、EMR、Glacier、Identity and Access Management、Kinesis、Amazon Elastic、MapReduce、および Amazon Redshift。
メリット
サービスとしてのネットワーク (NaaS) の先端を行く Megaport が、AWS への接続として選ばれたのは、真の柔軟性、オンデマンド、コード サービスとしての API インフラストラクチャという約束を実現するためでした。
News Corp は、従来の消費モデルに関連した、ネットワークのプロビジョニング過不足が生じる不確実なサイクルから解放されました。これにより同社は、動的なビジネスの需要に合わせて容易にスケール アップまたはスケール ダウンできる、パフォーマンスに優れたサービスを積極的に提供できるようになりました。News Corp は、コロケーション データ センター内でサービスをただちに利用できたため、大幅に時間を短縮できました。コスト削減面では、接続のために他のプロバイダーで必要とされた、不必要な設備投資を回避しました。
現在 News Corp は、既存のネットワーク運用チームに影響を及ぼすことなく、同社の AWS ワークロード全般で、プライマリおよび冗長 VXC サービスを 90 件超に拡大しています。Megaport は適用が簡単で、トレーニングの導入障壁が低く、チームによる大規模な継続的管理が不要です。
「実稼働ワークロード向けにパブリック クラウドを使用する点で、当社は常に、漸進的な姿勢をとっています。必要の進化にともない、Megaport のオンデマンドおよび API 主導の接続サービスは、新興 API 経済において動的コンテンツ プロバイダーとなるという、当社自身の戦略にしっかりと沿ったものであると確信しています。」
Nicholas Tan、アーキテクト主任 – インフラストラクチャ、クラウド、およびサイバー、News Corp Australia
今後の計画
News Corp Australia は、AWS により拡大を継続し、欧州および米国での追加のワークロードを処理します。Megaport のオンデマンド サービスは、チームが直面するさまざまなユース ケースを引き続き解決します。Megaport 経由による AWS 接続の将来的な活用方法の可能性としては、同社のオンプレミス スタジオ施設をサードパーティの AWS 環境に接続するというものがあります。これは、リンクを停止するわずか 1 日前に高速な Direct Connect を介して可能になります。